ものづくり人材応援キャンペーン WAZACAN 長野技能五輪・アピリンピック公式マガジン

技能どうでしょう

ホーム > 技能どうでしょう > 諏訪圏工業メッセに行って来ました、その2。

技能どうでしょう

諏訪圏工業メッセに行って来ました、その2。

2011.11.07

多くの来場者で賑わった、
旧東洋バルブ株式会社諏訪工場跡地。

わざまる弁当売り切れ続出

さて、今年で10回目の開催を迎えた諏訪圏工業メッセ。「その1」では、技能五輪静岡大会出場選手の公開訓練を中心に、会場の概要をお伝えしましたが、今回は出展企業をいくつかご紹介したいと思います。
広い会場には、261社469ブースが出展しており、加工・技術のAゾーン、機械・完成品を扱うBゾーン、産学・研究のCゾーン、ソリューションのDゾーンに分けられ、それぞれの企業の方々がブースに立って、来場者に丁寧に自社製品の説明をしていました。

そのなかのひとつ、Aゾーンの「東北テクトロン(株)」は、もともと福島県いわき市に本社がある工場で金型やプレス製品をつくっていましたが、3月11日の震災の影響により、海外の顧客から東京電力福島第一原子力発電所事故の影響を心配する声があることに対応し、6月に茅野市に新工場を設立した企業。いわき市の本社工場から人員や設備を一部移し、主に自動車部品の精密プレス加工を行っているそうです。
お話を伺うと「やはり、いわき市という環境を懸念される海外の顧客も少なくなく、今回、移動を余儀なくされました。移動先を探していた頃、茅野市に、現在は使われていない工場跡地が約1万平方メートルの敷地に4棟あったので、それを借りて長野工場を運営することになりました。とはいえ、全ての設備や人員を移せる訳ではないので、当面は長野工場といわき工場の両方を稼働させて行く予定です」とのこと。
社員は、220人いるいわき工場から40人程度が異動し、さらに約40人を現地採用したそうで、当日お話を聞いたのは現地採用の社員の方でしたが、いわきからやって来た方は、諏訪地域の工業集積と発展に驚いているのではないでしょうか。ちなみに、こちらの企業では、金型サイズを限りなく小さくすることに常にチャレンジしているそうで、今回は、B5サイズの金型で「愛」という形状のサンプルと、「かざぐるま」のサンプルをつくり、ユニークなアイデアが人々の目を引いていました。

また、震災という観点においては、今回、私たちが気になったのが「水」を扱う企業が思っていたより多いということ。もちろん、精密切削やプレス、プラスチック、金型や工作機械などを扱う企業が多いのですが、そのなかでも、例えば、(株)エール・オーは、筑波大学との産学連携で共同開発した、マイクロバブル発生ノズルと金属イオン水を利用した汚水処理技術で、諏訪湖の水を15分ほどで飲用水に変える実演をしていたり、(株)アイ・コーポレーションでは、世界水準の高性能フィルターを使って純水をつくるコーウェイ株式会社の浄水器を販売するなど、飲用水を扱う企業がいくつか見られました。やはり、震災の影響から、飲用水に含まれる放射能物質に不安を感じる人が少なくない昨今の世相を反映しているのでしょうか。また地球にやさしいグリストラップ浄化装置を扱う(株)アクエア(肌用の水の試供品も提供)などの企業も見られました。

会場は、3日間で25,928人が来場し、大盛況で幕を閉じました。

そうそう、「その1」のレポートでお伝えしそびれてしまいましたが、会場では、技能五輪参加選手が最大限の力を発揮できるように「わざまる弁当」も販売していました。長野技能五輪2012諏訪地区委員会と地元お弁当業者がタッグを組んで開発したお弁当で、栄養バランスがよく、消化にもよくて、すぐにエネルギーに変わるものを多めに摂取できるように工夫されたもの。揚げ物が少なく、炭水化物が多いレシピです。また諏訪地域や長野の産品、秋の味覚を取り入れたもので、メッセ会場に足を運んだ県外からの多くの来場者もおいしそうにお弁当を頬張っていました。