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有限会社 長谷部創建
平栗大和(入社1年)
2009年、技能五輪茨城大会に出場。建築大工部門において敢闘賞を受賞。
よどみなく精神集中して競技する姿からは、若干二十歳とは思えない落ち着いた印象を受けた。
あれから4か月。
平栗大和さんに会いに飯田市の現場に伺った。
大工職人への本格的な道のりをスタートしたばかりの彼に、技能五輪大会のこと、今のお仕事のこと、これからのことを訊いた。
自然の恵みを大切に生かした木造りの家は、とてもいい香り。
子供の頃から家具職人の祖父の作った木の手づくり家具が身近にあったり、竹とんぼを作って遊んだりと、自然とものを作るのが好きになっていったという平栗さん。
「祖父のつくる家具はとても素敵で。特に食器をいれる箱が印象に残っています」
祖父の作る食器箱。木の箱に、すとんときれいに収まる食器、その丁寧な作りにとても惹かれた。
ものづくりの仕事へ進もうと思ったきっかけは、木に触れる日々から生まれた溢れる好奇心にあった。
そうして「木で手づくりのものを作る仕事がしたい!」と飯田技術専門校で一年間大工技術の基本を学んだ後に、長谷部創建で大工職人への道をスタートした。
長谷部創建の家造りは、天然の木をふんだんに使用したまさに木のものづくり。
玄関から中に入ると、ふわりと木そのものの香りに包まれる。
平栗さんは自分のなりたい木のものづくり職人「大工さん」への道のりをしっかりとみつめながら進んでいる。
木材に寸法を落とし込んでいく。
大工職人は頭を使う仕事である。
現在、平栗さんの持ち場は住宅の2階、家族の寝室のロフト部分だ。
ロフトの壁の下地をつくる、その作業姿から、ひとつづつ丁寧に考えながら進めている様子がみてとれた。
木の性質に、寸法に。
大きな「家」というものを形にするのには、完成の全体像をイメージし、様々なことを鑑みながら作業を進めていかねばならない。ひとつでもくるってしまえば全体に影響がでる大仕事。
そして何よりチームワークの重要な仕事である。
今、作業で大切にしていることは「丁寧に、速く」と平栗さん。
木材に無駄のでないように、今日の仕事は今日のうちに、を心がけている。
先輩から教えてもらった順序を、実際に自分でやってみるとできない。そんなことがよくあるという。
複雑な作業に最初は戸惑いながらも、先輩の足を引っ張らないように、と大工さん一年目は毎日必死だ。
それでも、新しいことを覚えて今までできなかったことができるようになった時が本当に楽しい瞬間なのだそうだ。
そして、いつかは、仕事を任せてもらってどんな難しい問題があっても乗り越えていけるような
応用がきく大工になりたい。そう語ってくれた。
電動のこぎりで、ひとつひとつ寸法に合わせて木材をカットしていく。
初めて学校の先輩が技能五輪で制作した作品を見た時は、「何がなんだかわからない、複雑なもの」と思った。
それでもチャンスがあるならやってみようと、一ヶ月間みっちりと学校の先生に指導を受けて臨んだ大会。
初めての挑戦で、見事敢闘賞を受賞した。
技能五輪とは平栗さんにとってどんな大会でしたか?と訊くと、
「差し金の使い方などいろいろな大工技術を学び、とても勉強になったよい機会でした」
たくさんの人も、技術も集まった大会はとても刺激を受けるものだった。
それからー。
現場での日々の中で、入賞したことがよいプレッシャーになっている。
「賞を獲ったのに、仕事が汚いと言われないようにしたい。きれいな仕事をしたい」という平栗さんは、プレッシャーをきちんと受け止め、自分への糧としている。
茨城大会競技終了直後の平栗さん。安堵と達成感と。
落ち着いた佇まいと常にきちんと礼儀正しく話す姿に、普段はどんな人なのだろうと、お休みの日はどんなふうに過ごしていますか?と訊いてみた。
「休みの日は、切れなくなったのみを研いだり、精神を落ち着ける時間にしています」
ライフスタイルもなんとも隙がない。あまりの落ち着きように、思わず漫画とかは読まないの?と訊くと「スラムダンクが愛蔵書」と笑う姿に、二十歳の一面を垣間見れた気がした。
ちょっと年下の後輩たちにひとことをもらった。
僕がこんなこと言えないかもしれないですけど、、と遠慮がちに少しづつ言葉を選びとりながら話してくれたのは、
「だんだんと完成に近付くにつれて、作り上げていくものが形になる楽しい仕事です」
日々身についていく技術に、ものづくりの楽しさを実感している。
ぴかぴかの笑顔がそこにあった。
| 社名 | 有限会社 長谷部創建 |
|---|---|
| 代表 | 代表取締役 長谷部福男 |
| 設立 | 平成8年4月 |
| 事業内容 | 住宅設計・施工・リフォーム |
| 従業員 | 3名 |
| 資本金 | 300万円 |
| 住所 | 〒399-2221 長野県飯田市龍江448-10 |
| TEL | 0265-26-6635 |
| FAX | 0265-26-9577 |
| URL | http://www.hasebesouken.com/ |
| メールアドレス | info@hasebesouken.com |