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自分×挑戦

株式会社トーエネック
竹内翔(入社3年)

電工職種、メダル独占の理由は教育センターにあり。

2009年10月、茨城県にて開催された第47回技能五輪全国大会。電工職種において、金賞・銅賞・敢闘賞3名と出場選手すべてが入賞。電工職種は、トーエネックの独擅場であった。
竹内翔さんは、そのトーエネックから長野県代表として電工職種に出場し敢闘賞を受賞した。大会終了後まもなく行われたものづくり技能フォーラムでは、「金メダルを取って世界大会を目指す」と力強く語る姿が印象的であった。彼の際立ったモチベーションの高さはどこからくるものなのか?その視野の先にみえているものは一体どんな世界なのだろう?
技能五輪に向け日々研鑽を積む彼と仲間たちの強さの秘密を探るべく、ワザキャン編集部は愛知県にある教育センターに取材に向かった。


高校生ものづくりコンテスト優勝。若年者技能コンテスト優勝。

横一列に並んで、一斉に練習をはじめる。隣を意識し競い合いながら、スピード・美しさ・正確さを磨く。

高校時代は若年者ものづくり競技大会優勝、高校生ものづくりコンテスト全国大会優勝。そして、技能五輪では敢闘賞受賞と、数々の賞を受賞してきた竹内さん。その強さの理由はどこにあるのだろう。
記者:昨年のものづくりフォーラムで、「次はメダルを獲ってロンドンを目指す」とおっしゃっていたのが印象的で、ぜひお話を伺いたかったんです。今日は竹内さんのそのモチベーションの高さのヒミツを伺いたいと。よろしくお願いします
竹内:よろしくおねがいします。
記者:まずは、どうして数多くのコンテストに出場されるようになったんですか?そのきっかけを教えてください。
竹内:工業高校時代の先生に勧められて練習を見学しに行ったんです。で、気付いたら自分もメンバーの一員になって(笑)
記者:そして結果として数々の賞を取られるまでになったー。
竹内:指導してくれる先生がコンテストについて熟知していて、教え方がうまかったんです。ただ自分も遅くまで残って練習したりしましたし。
記者:とはいえ、なかなか獲りたいと思ってもメダルまで届かない人のほうが多いのでは?
竹内:うーん。。(しばし考えて)でも、、やるからには勝ちたい。ただそれだけなんです。勝つならやっぱり一番がいいなって。


チームであり、ライバルでもある仲間と切磋琢磨する日々。

全身をフルに使って素早く作業を進めていく姿は無駄がない。タイムレコードの上位には竹内さんの名前も。

練習場のドアをあけると、ひとつの席を囲んで和気あいあいとした若者たちの姿。研修センターで技能五輪大会目指して練習するメンバーは10人。同世代が寮で一緒に生活していることもあり、実際とても仲が良いんだそうだ。
だが、練習開始の掛け声とともに空気が一変。誰にも負けるもんかと言わんばかりのオーラがびりびりと漲っていた。
記者:開始の掛け声と同時にすごいスピードで作業に取り掛かっていましたが、実際の練習はどんなことをしているんですか?
竹内:毎日競技タイムのRAPをとっているんです。それと月に一回模擬大会をやっていて。自分は誰よりも速くできるように追求しています。速くなるほどゲーム感覚でやっていく楽しさがあると思います。
記者:より実践に近い形で競って、お互いを比べ合って更に上を目指しているんですね。
竹内:みんなでそれぞれがどうやっているのかをいろいろと話し合って。その上で、自分の譲れないやり方を守る人も、人のやりかたを真似てそれを自分に生かしていく人もいます。
記者:「ものづくりフォーラム」の時に、「学ぶではなくまねぶ(真似ぶ)」とおっしゃってましたね。ということは、竹内さんは後者?
竹内:そうですね。人のものを盗んで自分なりにアレンジして自分のものにしていこうと。特に時間内にきれいにするというのを前提にしてます。その上で時間に着目してタイムを短くしていく。そうしてやっていく中で一番になれるとうれしい!
記者:時間に着目しているのは、茨城大会の経験から?
竹内:はい。いままで大会に出て制限時間内に終わったことが無くて。だからこそ、ミスなく時間内に終われば結果がでる。結果がくっついてくるのではないかなと思ってます。
記者:結果とはつまり?
竹内:金賞がついてくると思います。
常に自分の位置を意識して練習する環境。その中にあって、自分のやるべきことを冷静に判断し行動に移す。一定の(それも高い)モチベーションを保ちながら。それこそが「竹内翔の強さ」なのだろう。 インタビュー後にすぐに練習に戻る。全身をフルに使い素早く作業を進める姿は、素人目にはまるで無駄がないように思えた。でも彼が目指すのはその先のそれ以上。もっと美しく、速く、正確に。昨日より一秒でも速くを目指す。


倫敦。

練習がはじまると、途端に真剣な眼差しになる。(下)は全員が書いた目標。竹内さんは大きく「倫敦」

竹内さんの指導を担当するトレーナーの金原周平さんは、2009年茨城大会を経験し、電工職種で金メダルを獲得している。普段は皆と仲良くじゃれあっているけれど、練習が始まると途端に指導者の顔つきになる。
金原さん曰く竹内さんは「モチベーションが高いし目標も高い。気持ちを高めていくのが上手。でも作業としては、まだ粗が多いので、採点してそれをなくしていくように指導しています。技術面はまだまだ。模擬大会を毎月やっていくのでそこでしっかり技術を高めていってほしい」
先輩の言葉に、自然と竹内さんの顔もひきしまる。
ご自身も金メダルを獲られていますが?と訊くと「金賞はいい!金と銀では全然違いますから」と。その言葉は、メダルを獲ったものにしか言えない重みがあった。
練習場の壁には、全員の目標の書かれた習字が貼られていた。竹内さんはひとこと「倫敦」。目標は世界だ。「これまで大会ではあまり緊張したことがない。緊張しても仕方ないですから」と話す竹内さん。目指す目標に夢中だから緊張する時間も不安になっている時間もない。「自分が一番になる。そのためにできることをする。ただそれだけ」なのだ。

以下はトーエネックの技能五輪十訓。強さの秘密の一端だ。
技能五輪十訓
一、一に練習、二に練習、三に練習の気構えを忘れるな。練習なくして自信なし。
二、まずは速さで勝負しろ。”遅くて綺麗”は誰でもできる。
三、とにかく自分を追込め。どれだけ本気で練習したかで、勝ち負けが決まる。
四、出来なければ出来るまでやれ。分からなければ解るまでやれ。
五、出来ないと言うな。どうすれば出来るか考えろ。
六、弱音を吐く奴は成長しない。どんな無理難題でもやってみせろ。
七、やりたいかやりたくないかで判断するな。何をすべきか考えろ。
八、練習後は必ず反省し、次の練習に活かせ。反省なくして進歩なし。
九、現状維持は後退である。慣れた作業こそ見直し、改善せよ。
十、プロとしての自信と誇りを持ち、自らの作業に専念せよ。
以上


電工職種とは?

家庭の屋内配線などの配線工事を安全確実に施工する技術者。技能五輪における電工職種は、「金属配管工事」「合成樹脂管工事」「ケーブル工事」「PF管工事」「ダクト工事」の5種類を組み合わせた工事で、電灯制御および動力制御を含んでいる。
安全に確実に、美しい配線を行うことは、電気を安定して供給するために必要不可欠であり、我々の生活を支えている技術でもある。


社名 株式会社トーエネック
代表取締役 越智 洋
設立 1944年(昭和19年)10月1日
事業内容 電気及び電気通信工事/管工事/消防施設工事/土木及び建築工事/
とび、土工及びコンクリート工事/ほ装工事/塗装工事/防水工事/
水道施設工事/鋼構造物工事/機械器具設置工事/内装仕上工事/
清掃施設工事/
冷水、温水、蒸気その他の熱及び風力発電、太陽光発電等のエネルギー供給に関する事業/電気通信事業/
前各号の工事及び事業に関連する測量、設計、監理、保守及びコンサルティング業務並びにこれらに附帯する研究、企画、開発等の受託/
次の物品の仕入、製造、販売及び賃貸の事業
■前各号に関する工事用の電線、電柱及び架線金具等
■発電用・送電用の制御機器、照明器具及び配線材料
■電化製品、家具、厨房機器、医療機械器具、衛生用機械器具、介護機器、介護用品、健康器具、スポーツ用品、衣料品及び日用雑貨品
■建設用機械器具、空気調和設備機器及び空気圧縮機
■電気通信機器、コンピューター機器及び通信端末機器並びにこれらの部品
一般貨物自動車運送事業/不動産の売買、賃貸及び管理/会社に対する投資及び融資/労働者派遣事業/前各号に附帯する一切の事業
従業員 4,852名(2009年3月31日現在)
資本金 7,680,785千円 (2009年3月31日現在)
住所 教育センター 〒457-0819 愛知県名古屋市南区滝春町1-79
長野支店    〒380-0803 長野県長野市三輪2-1-8
TEL 教育センター 052-619-1700
長野支店    026-241-1111
URL http://www.toenec.co.jp/