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ホテルメトロポリタン長野
平田麻里子(入社4年)
「技能五輪・初めての挑戦」第2回は、西洋料理職種に挑戦するホテルメトロポリタン長野の平田麻里子さん。今回はじめて技能五輪へと挑戦する彼女に、技能五輪や料理コンクールへの挑戦の日々を訊いた。
料理を仕事にして4年目。「洋食宴会」というある種特別な料理の世界の中で、一体どんな想いをこめて料理という仕事に携わっているのだろうか?
(上)つけあわせは、 メイン料理をひきたてるために欠かせない。
(下)平田メモ。本日の作業内容が要点を押さえて書かれている。
高校生の夏休みに参加したオープンキャンパスで、目にした料理の世界のかっこよさに惹かれて料理人を目指すことになる。
「材料が料理人の手で、さまざまに変化を遂げていく姿」、「調理法や素材のバリエーションの豊富さ」に魅力を感じた。それから、辻フランス・イタリア料理マスターカレッジで1年間学んだ後、ホテルメトロポリタン長野に就職。洋食の世界へ足を踏み出した。
最初の2年間は、冷製料理の盛り付け、調理(野菜・フルーツカット、サラダの仕込みなど)を担当。今は、温製料理の仕込み(スープの仕込み、つけあわせの調理など)を担当する。
何百名ものお客様に同時に料理を出していく宴会部門での調理。最初の頃は、宴会特有の流れ作業や、作業性・スピードを求められる中で、全くついていけない時期もあった。段取りを組むことができないとついていけない。そう知って上司のアドバイスを受けてからは、一日の流れを紙に記していくようにした。仕込みの順、数量、時間、人数など細かに記していくことで、全体の流れが掴めるようになり、「最近動きがいいな」と言われるようになってきたのだとか。
今は時間を正確にだすこと、発注を絶対に間違えないことにこだわって業務に取組む。料理の世界に入って4年目。自分ができるようになってきた実感とともに、新しいことへの挑戦の機会も与えられるようになり、さらに料理に没頭していく平田さんである。
上司の上海さんと。
終始淡々と、けろりと語るが、その実績はすごい。
社内で行われる若手料理人コンクールの洋食部門で、先輩たちを押しのけ優勝したのをきっかけに、「第21回トック・ドール料理コンテスト」への挑戦の機会を得る。そして、見事地方予選を勝ち抜き、全国大会に出場した。
このようなコンペティションへの挑戦が、社内スタッフへの刺激になり、みんなで技能を高め合う機会にもなっている。「社内でも頑張っているスタッフや、結果を出している人には、更に上を目指す機会を与えていきたい。彼女は同世代の中では抜きんでているし、度胸もある」と上司の上海さんは言う。こつこつ、黙々と取組み、必ず結果を出してくる彼女への周囲の期待は大きい。技能五輪への挑戦権もそんな彼女だからこそ与えられた機会だ。
厨房で調理部門の女性はただひとり。女性ならではの盛り付けの繊細さと優れたアイデア、それでいて気持ちが男前!な将来が楽しみな逸材だ。
将来的にもずっと洋食をやっていきたいと語る平田さん。奥底にゆるがない強いものを持っている彼女が、いつか世に名前を轟かす日が来るかもしれない。
※トック・ドール料理コンテスト・・・23歳以下の料理人が参加可能、全国予選を勝ち抜いた20人の若手司厨士が、ネスレ指定の食材・調味料を用いて様々な課題に挑む。
技能五輪への意気込みとして「最高の料理を」と大きくしっかりとした字で書いてくれた。
技能五輪の西洋料理職種は、メニュー決めに始まり、デザート部門にも挑戦する。平田さんにとって、まだ職場では担当していないひとランク上の難題だ。それでも「コンクールに挑戦するといろいろと作れて楽しい!」と、純粋に新しい料理を作ることができる喜びが勝り、初めての挑戦へひるむことはない。
トックドールでは、お休み返上で相当気合いを入れて大会への準備をしてきたのだそう。それでも大会では、思ったように力が出せなかった。「だからこそ、技能五輪では練習の成果を発揮してきたいんです」と平田さん。これから、技能五輪に向けても「最高の料理」を届けるため気合い十分だ。
平田さんの作ったお料理。繊細な盛り付けが美しい
ホテルの定例イベント「ワインの夕べ」のメニューとして、社内コンクールで優勝した際に平田さんが考案したメニューがお客様に提供された。お客様の前で料理の説明をしおもてなしすることは、宴会部門の料理人にとって滅多にない貴重な機会であった。
「ワインの夕べの時に家族を呼んだんです。それでおいしかったよって言われて嬉しかったんです」
その時の気持ち、お客様の顔、言葉が、ずっと心にある。
「どういう想いでお客さんが自分の作ったものを見るのか?考えながら作っています。お客様に常に喜んでもらえる最高の料理を作りたい」
料理人として平田さんがみているのは、皿の上の料理だけではない。その先の笑顔をも思って料理をしているのだろう。その想いはきっとお客様のもとに届いているに違いない、そんなことを思った取材であった。
冷たい前菜、温かい肉料理、デザートの三品を作る。決められた材料と調理方法を基にメニューを考え、事前に出来上がり写真を送付する。当日の出来栄えと事前に送った写真との差異が無いように仕上げることが重要。
競技のポイントは道具や機材の使い方や基本技術、味付け、盛り付け法、衛生概念、作業態度など。更に調理後の後始末、材料の無駄、ガス・水道の使い方等も審査の対象となる。
| 社名 | 株式会社ホテルメトロポリタン長野 |
|---|---|
| 代表取締役 | 和田 俊文 |
| 設立 | 1995年(平成7年) |
| 事業内容 | ホテル業 |
| 従業員 | 121名 |
| 資本金 | 30億8千万円 |
| 住所 | 〒380-0824 長野県長野市南石堂町1346番地 |
| TEL | 026-291-7000(代表) |
| FAX | 026-291-7007 |
| URL | http://www.metro-n.co.jp/ |