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株式会社オリジナルマインド
井上諒(入社2年)
精密工業の盛んな岡谷で生まれたオリジナルマインドは、小型工作機械などを開発しインターネットで販売している平均年齢23歳という「若い」会社だ。またメカトロニクス関連の部品や様々な中古品を扱っており、手頃な価格の部品や機器、卓上で使用可能な工作機械は多くのロボコンや工作愛好家たちに愛され、なくてはならない会社となっている。
入社2年半の井上諒さんは、「個人でも、ものづくりの楽しさを味わってもらいたい!ものづくりへの想いを安価な製品や部品で実現したい!」という創業者 中村社長の想いに強く共感し、茨城から遠く岡谷に移り住むことに決めた。井上さんに製品開発のお仕事とオリジナルマインドのものづくりスピリットについて訊いた。
デスクワークを中心に、開発メンバー全員で仕上がってきた製品について検討したり、取引先へ訪問することもある。
幼稚園の頃から木材をのこぎりで切って組み立てて遊んでいたという根っからのものづくり好きである。自然と学びたいことは、「ものを形作ること」に絞られた。茨城高専を経て、新潟の長岡技術科学大学で機械工学を学ぶ。学生時代にはロボット製作をしていたのでオリジナルマインドのことは知ってはいたが、入社に至るきっかけはある時目にした中村社長の言葉であった。
「ホームページを最初に見たんです。ものづくりすることそのものが消えていっている中で『ものづくりの楽しさを伝えたい』っていう社長の考え方にすごい共感して。ここでものづくりの支援をしたい!って思った」
ものづくりを楽しむ立場から、同じようにものづくりが好きな同朋を支援していく立場になって、新しい想いがうまれた。メカや開発といったものづくりが好きな人たちが中古品や材料を買ってロボット作りを楽しむ姿や、学生が自分たちの作った機械を使い開発をして育っていく姿を見た時に感じる喜び。そんな時が仕事をしていて最も楽しくやりがいを感じる瞬間なのだそうだ。
(上)開発段階の試作品に調整を加えていく。
(下)井上さんが開発を担当した「HAKU」は、作業面の広さを十分にとった。
新製品開発の工程は、まずはアイデアを三次元CADでラフスケッチしアウトプットすることから始まる。コスト、サイズといったポイントを企画書で詰めた後に設計。図面を基に業者とすり合わせをし、試作品に調整を加えてトライ&エラーを繰り返し、1年程でようやく製品は完成するのだそうだ。
開発の段階で大切にしていることは何ですか?と訊くと、「何よりどういった使い方をしてもらうのか?と言う部分に一番力を入れている」とのこと。ロボット大会に取材に訪れた際に、作業台の広い加工機が欲しいという意見が多かった。その意見を生かして開発したのが「小型CNC・HAKU」なのだそうだ。「小型CNC・HAKU」は今では年間100台近くを売り上げる人気商品で狙い通り広い作業台が好評だ。
優秀な工作機械、安価な工作機械は探せばどこにでもあるけれど、井上さんが開発している工作機械は「個人のお小遣いで買える」「自分の部屋で工作を楽しめるサイズ」の「使い勝手がよくきびきびと働く」オリジナルマインドでしか作ることのできない工作機械だ。時代が求める変化に対応し、より使いやすく、より便利に、ものづくり愛好家たちに楽しんでもらえる製品を開発すること。それがオリジナルマインド、そして井上さんのものづくりだ。
なんと30~80歳代までの人がロボット作りに関わっているそう。工作機械を今まで使ったことが無いけれど、何か作りたい!という人にも愛される製品を開発したいと井上さん。
同じ学科の出身者は大手メーカーへ就職する人がほとんど。「ふつう」にメーカーに就職して入社2年目といえば、開発の末端に関われるかどうかの立ち位置だが、井上さんは今開発の中心にいる。ただみんなと同じ道を選ぶことがすべてではない、と井上さんは言う。まずは自分の一番好きな道を選んで突き進むこともありなんじゃないか?と。そうしてみつけたのが、「ここオリジナルマインドでものづくりを楽しむ人を支援する」という道。いつかは、切削加工機械に限らず様々な機械の開発をしたり、海外との取引も拡大していければと将来の目標を語る。
オリジナルマインドは、インターネットでの販売がメインであり実際にお客様と会うことはほとんどない。それでも、なぜかとてもお客様との距離が近いように感じるのはなぜだろう?それはきっと、同じものづくりが好きな仲間だから。お客様の思いを具現化し、より安価で使い勝手のよい工作機械を開発することでものづくりを支援する。時にはお客様と同じ視点でものづくりを楽しむ。働くスタッフの「お客様の立場に立って」というよりは、「お客様とともに進んで行こう」そんな想いを感じるからなのだろう。
開発の工程は、まずはアイデアを三次元CADでラフスケッチしアウトプットすることから始まる。コスト、サイズといったポイントを企画書で詰め、設計。パーツの組立て・加工を行い試作品をテストし、問題があれば図面を基に業者とすり合わせをするなどして調整を加えていく。トライ&エラーを繰り返し1年程でようやく製品は完成するのだそうだ。
機械を使いこなすことは大前提にあり、その機械を使って実際に作り、使用者の立場に立って考えることができなければ開発の仕事は難しい。お客様が実際に使用した時にいかに作りやすくて、使いやすい機械にするのか。インターフェイスといった時代の変化に対応することも欠かせない要素。発見、課題を次にどう生かすか?できあがったものに満足しない姿勢も重要。
| 社名 | 株式会社オリジナルマインド |
|---|---|
| 代表者 | 中村 一 |
| 設立 | 1997年(平成9年)4月1日 |
| 事業内容 | メカトロニクス関連の組み立てキットの開発と販売・新品および中古のメカトロニクス機器の販売 |
| 従業員 | 13名(役員含む) |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 住所 | 〒394-0005 岡谷市山下町1-1-9 |
| TEL | 0266-23-8531 |
| URL | http://www.originalmind.co.jp |