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軽井沢ホテルブレストンコート
半藤愛(入社4年)
弱冠24歳の女性が全国でも名高いリゾートホテルの会場支配人を務めているという。その肩にのしかかる重圧はいかばかりか…考えるだけで全身に緊張感が走る。
しかし現れたのは眩しいほどに輝く笑顔の、愛らしく自然体な女性だった。
館内は美しい装飾に彩られ、ホリデーシーズンの華やかさに満ちていた。素敵ですね、と思わず漏らすと「私もクリスマスチームとして館内のディスプレーを担当したんですよ!」と嬉しそうに笑う。
彼女の笑顔は本物だ。
そんな直感とともに、その笑顔に吸い寄せられるように会話が始まった。
緑に囲まれたスタイリッシュで落ち着いた雰囲気のホテル ブレストンコート
入社4年目の半藤さんの職場は長野県、いや、今や日本を代表すると言っても過言ではないほどに名高い星野リゾートが手掛けるホテル ブレストンコートである。
美しい自然に囲まれたここ軽井沢という地で、温もりにあふれた独自のホスピタリティをモットーに掲げ訪れる人々をもてなしている。
近年特に力を注いでいるのは、旬を感じる長野県産食材をふんだんに用い、軽井沢の美食文化を存分に味わい堪能してもらうこと。
それはホテルステイ、レストラン利用、またはウエディングやイベントでの来訪など、どのようなお客様にも共通するテーマだ。
そしてその至福のひとときをより快適で心地よいものへと演出してくれるのが半藤さんを含むスタッフであろう。
サービス業とは言うまでもなくお客様あってのものなのだが、迎えるための舞台を創りあげるためにはスタッフ全員がそれぞれの役割をきっちり果たさねばならない。
この舞台には決して代役など用意されることはない。
半藤さんはそんな大きな重圧を背負いながらも今まさに輝きを放つ女性の一人なのだ。
会場では時代のニーズや季節に合わせてさまざまなイベントが開催される
ホテル内にはウエディングパーティーや各種イベント、会合などが催される空間が主に4会場ある。
半藤さんはその1室の全責任を担い、会場販売や開発、イベントの企画・立案を行い、実際の利用時に現場を取り仕切っている。
具体的には、会場のコンセプト決定から装飾品のセレクトなど空間演出のすべてを考案し、それを実現してゆくことがまず必要とされる。
また、ウエディングでの利用が最多頻度を誇るだけに「最も重要な仕事のひとつ」と彼女自身が位置づける新郎新婦のエスコートはもちろん、他部署との連係やともに働くスタッフをまとめるのも彼女の役割だ。
1年を1期とし、その期が終われば再び担当任務が変わる。
新たに別会場を任されれば前任者とは違う何かを表現し、認めてもらえるものとして“完成”させねばならない。時代のニーズを先取りしつつもホテル独自のスタンダードから外れることなく、彼女だけのもてなしの心を表す。
半藤さんはそれを重圧ではなくやりがいと受け止めて「すべてはお客様に満足していただくため」と打ち込んでいると言う。
テーブルクロスの色や小物の配置など徹底的にこだわり空間を創りあげていく
高校卒業後に都内にあるホテル業務専門学校へ進学した半藤さん。ホテル科の中でブライダル業務を専攻した。
人と関わることや人をまとめることが好きで、音響や空間演出にも興味があった。
また、偶然インターネットで見た石の教会の美しさも忘れられなかった。
心の中にあるたくさんのやりたいことや好きなことを整理したらウエディングプランナーという職業に辿り着き、進学先を決めたと言う。
そして専門学校1年目の6月。実習先としてホテル ブレストンコートを選んだ彼女は、会場プレイヤー(パーティーの会場スタッフ)として3ヶ月間を過ごした。
「大変でしたが本当に楽しい毎日でした。一緒に働く方々に恵まれたのだと思います」と当時を振り返る。
これが半藤さんとホテル ブレストンコート、そして今の仕事との出会いだった。そして、この時早くも卒業後の進路を心に決めたのだ。
厳密に言えば今彼女の仕事は当初目指していたウエディングプランナーではない。
しかし、その夢の存在がまた別の扉を開くことを可能にしてくれたのだ。
上司と部下というより互いを高め合う同志のような雰囲気の天野さん(右)と半藤さん
ホテル ブレストンコートのスタッフはユニットと呼ばれるチームをつくり、全ユニットが同等のポジションを与えられ責務を果たしている。
そして、各ユニットをまとめているのがユニットディレクターである。
半藤さんのユニットディレクターである天野さんにも話を伺うと「実習生時代に一緒に働きまして。戻ってきてくれて嬉しかったですね」とまず一言。
会場支配人を務めるまでになった半藤さんを酸いも甘いも経験し逞しく成長してくれたと評価する。
「お客様の気持ちを汲み取り、そしてその想いに応えようとしていることをお客様にも伝えられる。とても素晴らしい能力です。根本的に打たれ強いのも彼女の強みです」
半藤さんのような立場で働くスタッフはまだまだ男性が多く、彼女はいわば先駆け的な存在だ。
そして、幅広い業務の中でもウエディングにおいては新婦の気持ちにより深く寄り添える女性の力が重要だと言う。
半藤さんには女性らしい細やかな心配りと、何事にも揺るがぬポリシーを持ってこれまで以上に活躍してほしいと期待を寄せている。
その時に実現できる最上のおもてなしでお客様を迎えるため、日々努力を重ねる
「休みの日は部屋でボケーっと木々を眺めて過ごすこともあります。お客様に満足していただくために全身全霊をささげたいから、充電する時間も大切です」と、仕事に打ち込む秘訣を教えてくれた。
いつか。そう、近い未来ではなくていい。
さまざまな業務を経験して独立し、一から自分の手で会場づくりをしてみたいと夢を抱く。
興味のあることはまずやってみること。
目標を達成する努力を惜しまぬこと。
簡単に信念を曲げたりせず責任感を持って生きること。
これから社会に出ようとしている学生さんに声を掛けるとしたら、と尋ねた時の彼女の言葉にも芯の強さが表れている。
そして、その強さを武器に彼女はきっと「いつか」を「明日」に変えるだろう。
半藤さんに出会い、本物の笑顔には何者も敵わぬとてつもないパワーが潜んでいるような気がした。
| 社名 | 株式会社 星野リゾート |
|---|---|
| 代表 | 代表取締役 星野佳路 |
| 設立 | 昭和26年 |
| 事業内容 | リゾート・温泉旅館経営、リゾート・温泉旅館運営受託、フード事業、温泉施設運営事業、ブライダル事業、別荘管理・販売事業、エコツーリズム事業、保養所運営受託事業、不動産賃貸事業 |
| 従業員 | 800名(平成20年現在) |
| 資本金 | 1億3000万円 |
| 住所 | 〒389-0194 長野県軽井沢町星野 |
| TEL | 0267-45-2473 |
| FAX | 0267-45-2473 |
| URL | 株式会社 星野リゾート http://www.hoshinoresort.com |
| URL | 軽井沢 ホテルブレストンコート http://www.blestoncourt.com/ |