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Para Voce(パラボッセ)
小林真理子(8年目)
2010年7月3~4日に行われたJFTDジャパンカップ全国大会。全国のフラワーデザイナーが日本の頂点を目指し、技を競う大会で、見事2位になった女性が長野にいる。それが実は、記者自身がよく訪れる身近なお花屋さんの方だったから驚いた。一体どんな女性なのだろう?彼女がコンテストでどのような作品を作ったのか見てみたい。そしてフラワーデザインというお仕事の日々についても訊いてみたいと思った。
長野市にあるパラボッセのフラワーデザイナー小林真理子さんに、大会のこと、フラワーデザインのお仕事のことについてお話を訊いた。
※JFTDジャパンカップ全国大会・・・毎年、東京ビッグサイトで開催される「フラワードリーム」で共催される大会。予選を勝ち抜いた90名のフローリストによるフラワーデザインのコンペティションで、ザ・ファイナルは全国の上位10名による決勝。
ドアを開けると、なんとも言えない優しい花の香りに包まれる。
お花屋さんに対する憧れから、アルバイトを始める。自動車の営業職という異分野からの転職で、花と言う専門職に対する知識は一切無かったが、「そこに入ってからはまった!」という小林さん。
はまるくらいのお花の魅力、お花屋さんの魅力ってどこにあるのだろう?
「花を作る上で絶対という決まりはないんです。毎日同じ花束を作るわけではなくて一つひとつが違うので、同じことをしている日がないんです。それが面白くて、奥が深くてどんどんはまってしまいました」
毎日違う花で作るアレンジメント。作る花はお客様の人数分だけ違うし、何より花を贈る時のお客様の気持ちの分だけ違うのだ。その想いを花で表現するのだから、同じものなんて一つもないんだろう。
「だから作っていく上でこれが絶対という自信というのは一生つかないかも」とぽつり。
だからこそ、なのか、好きだから自然とーなのか。常に何か花に活かせるものはないか?とアンテナを張っている。それは、デザイン建築であり、ファッション雑誌であり、風景であり。小林さんの目で見れば、すべてのものごとが花と結びついてしまうのだ。
(上)あっという間にイメージを形にしてしまう。
(下)今の季節におすすめの花は?と伺うと「今の時期なら、ひまわりや黄桃みたいな色のカラーがおすすめ」
お花屋さんの仕事は、重労働だとか、手が荒れるとか、寒いとか。憧れるようなイメージばかりではないという話を訊いたことがある。「好きなことは仕事にしてはいけない」という人もいる。だから、思わず小林さんにも訊いてみたくなった。お花屋さんという仕事をしていて辛いことや、大変なことってありますか?と。
すると、
「それがあんまりないんですよ。半分趣味を兼ねているところがあって苦労を苦労と思えないんですかね」
「周りの環境に恵まれていたのもあると思いますが、この仕事を15年続けてきたけれど毎日が新鮮です」と笑顔で即答してくれた。
小林さん自身は、学校に通うことなく直接この世界に入った。日々の仕事で覚え、学び、自分自身で追求してゆくことで大会で入賞するまでになった。これからフラワーデザイナーになりたい人はどうしたらいいですか?と訊くと、「花が好きであれば。それが一番だと思います。技術はついてきますし、好きなら勉強もできるはず。気持ちがあれば続けられる仕事。まずはお花屋さんで働いてみたらいいと思う」
パラボッセとは、「あなたのために」という意味なのだそうだ。お花屋さんは、人生の節目に関わる仕事。だからこそ責任重大な仕事。「お客様のために、一人ひとりの気持ちに応えたい。そして、何よりも喜んでいただくことで幸せをもらえるんです」
花も壁も本も含めて真っ白でまとめた本屋さんのディスプレイ
大会に出場するようになったきっかけ。
実は、大会への挑戦は今回が初めてではない。数年前にも、ザ・ファイナルに残り、2位になるのはなんと2回目だというからすごい。お店がコンペティションへの参加に積極的で、数々の大会に出場するようになった。きっかけがあり、のめり込む日々があって今回の結果となった。
「大会は、お店で作る商品とは全く違うので、自分の思ったものが作れるということが魅力」
「自分の作りたいものを表現できて、それが認められれば嬉しいですし、他の人の作品をみて圧倒されるし、刺激を受ける」
「大会に出れば顔見知りの仲間とも会うし、情報交換もできる」
大会での様々な人や花との出会いが普段の仕事にも生かされている。刺激を受けるし、結果が出ても出なくても、来年こそは!と力にしていこうと思えるのだ。
「この仕事を仕事としてできているのはすごく幸せなこと。どんな形であれどこかで関わっていければいいなと思います。一生花に関わっていけたらいいな」
小林さんは、花がある毎日がほんとうに幸せなのだ。好きなことを仕事にすることに躊躇する必要なんてない。そんなことを感じた取材だった。
フラワーデザイナーとは、花を使って美しい空間デザインをする花の専門家のこと。
店頭での生花販売、アレンジメントの制作、日々の花の手入れを主とし、店舗によっては、ホテル・レストランなどのディスプレイ装飾、フラワースクールの講師なども行う。センス・感性が生かされる仕事であり、花の扱い・種類等の豊富な知識が必要となる。お客様の要望を訊き、その想いを汲みとって、花で表現する必要があるため、技術に加えてイメージを膨らます想像力、コミュニケーション能力が必要となる。
| 社名 | 株式会社エフコーポレーション Para Voce(パラボッセ) |
|---|---|
| 代表取締役 | 別所 秀一郎 |
| 設立 | 2002年 |
| 事業内容 | 生花販売、ホテルの装飾、フラワースクールの運営 |
| 従業員 | 18名 |
| 資本金 | 1000万円 |
| 住所 | 〒381-0036 長野県長野市平林2丁目15-32 |
| TEL | 026-244-0087 |
| FAX | 026-241-6330 |
| URL | http://www.rakuten.ne.jp/gold/paravoce/ |
| メールアドレス | paravoce@pro.odn.ne.jp |
| 営業時間 | 9:00~19:00(日・祝日9:00~18:00) |
| 定休日 | 不定休 |