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第54回関東甲信越理容競技大会

2010.7.06

クラシカルカット・ファッションカテゴリー
出場の石塚忠久さん。
悔しさをにじませながらも笑顔を見せて
くれた

ぐるり囲まれるモデル
ハイレベルな技術をカメラに収めようと
みな真剣

斬新ではっとさせられる
優勝に思わず涙するモデルさんも

10年ぶりに開催された「関東甲信越理容競技大会(通称:関ブロ)」。
全国大会の入賞者を毎年出している関東ブロックは、全国のトップクラスが集うハイレベルな大会だ。
今回、ワザキャン編集部は、長野県代表選手の関ブロでの戦いっぷりと、理容に取組む若者たちの姿を追うべく松本市総合体育館に取材に伺った。


「シャッ」とクロスをモデルにかける音が緊迫感を帯びている。
ピンと張りつめた空気から、選手たちの緊張や真剣味が伝わってくる競技開始直後のことである。
選手各人にとって、いかに、この大会が重要な大会なのか。
自分の力を注ぎ込んできた、毎日練習を続けてきた成果をすべてここで出すこと。その一点に想いは絞られているように感じられた。

繊細な毛流れに軽やかなタッチ、シャープなフォルム。
流行を取りこんだ斬新なデザインをモデルに表現していたり、カットとスタイリングでここまで創造的で独創的なスタイルが創れるものなのか、と驚かされるばかり。
技術的な成熟度に加えて、「今」や「これから」を知り、吸収し、それを表現として具現化する高いレベルの大会であることを素人目にも感じることができた。

「やれるだけのことはやった」
すべて力を出し切った、と晴れやかな表情の選手もいれば、
「時間に余裕があったから、どうしよう?と考えていたら最後でボリュームが出せなくて失敗してしまってー」
「もうすこし、カットを上までしたかったのだけど、、、」
もっと自分にはできたはずなのに、と悔しげな表情を浮かべる選手。仲間の元に戻って、くだけた表情で話す選手の想いはさまざまだ。

競技終了直後の長野県選手にお話を伺った。
クラシカルカット・ファッションカテゴリーに出場の石塚忠久さん
「みんな自分よりうまい人ばかり。毛束の感じがうまくいかず残念」
レディスカット・モードカテゴリーに出場の細井次郎さん
「レベルが高かった。手が震えました」
同部門に出場の磐佐健太郎さん
「練習量不足で思うような結果が出せなかった。でも出るからには出来る限りのことをしようと思った」
TRICKに出場の矢島悠希さん
「(モデルさんを指して)見たとおりの結果です。難しかった」
関ブロのレベルの高さや、自身の力が出し切れなかった等みな悔しさをにじませていた。
けれど、どんな結果であっても、試される場があるということ。そこに挑戦するということが重要なのだ。「自分」を知ること。そこからが新しいスタートだからだ。

ハイレベルな技術をこの目で確かめたい。技術を自分のものにしたい。そんな想いなのだろうか。審査終了後、モデルの周囲をぐるりと囲み、意見交換をしたり、カメラでくまなく撮影する選手や理容を志す若者たちの姿が印象的であった。
きっと彼らが理容の未来を引き継ぎ、技術を繋いでいくのだろう。